b型肝炎はオーラルセックスを避けるべき理由

b型肝炎となる原因は3つにわかれており、母子感染・輸血や注射などによる感染・性行為からの感染です。とくに最も多いとされているのが性行為からの感染で、男女関係なく患者の増加につながっています。感染力の強い肝炎を防ぐためにはどうしたらいいのか、日常生活で気をつけることはあるのかに関して、多角的に見てみましょう。

b型肝炎が感染する理由

一般的にb型肝炎が感染する理由は、母子感染・輸血や非加熱血液製剤の注射などによる感染・性行為といわれています。しかし、一番目の母子感染に関しては、1986年に母子感染予防対策が実施されたことによって、現在ではほとんど見られない感染経路です。

第二の輸血や注射などによる感染に関しても、輸血は1972年、集団予防接種は1988年に予防対策が採られました。

その結果、医療行為からの感染は全くなくなりましたが、覚せい剤をはじめとした「薬物を注射針で使いまわす」行為や、「タトゥーを入れるときの専用の道具」、さらに「ピアスの穴あけで針を使いまわす」などの行為によって、民間では現在でも感染するリスクが高いです。

第三の性行為が現在では最も感染力が高い経路とされており、性行為を媒体とする病気の中でもトップクラスの感染力を誇ります。とはいえ、b型肝炎キャリアの人と性行為を行うと、必ず感染するわけではありません。性行為の方法によって感染するリスクが高まるだけです。

正しい方法で性行為を行う場合には、ほぼ感染力はありません。具体的にどんな性行為を行えば感染するリスクが高まるのかについては、正確に理解をしたほうがいいでしょう。

それ以外の行動、たとえば「手を握る」行為や「袖が触れ合う」、「いっしょに食事をする」、「飛沫感染」、「ハグ」での感染は全くありません。まれに誤解をする人が多いため、注意してください。学校や会社など地域社会で誤解を招かぬよう、「感染すること・しないこと」に対して正しく知識を浸透させることが必要です。

感染しやすい行為とは

衛生面で気をつけることとして、「カミソリや歯ブラシの共有を避ける」ことが第一に挙げられます。まれに共有を気にしない人もいますが、不衛生なことになるので絶対に避けて下さい。唾液にはb型肝炎のウイルスが付着している可能性が高く、同じ歯ブラシを使うことやカミソリを共有することでも感染するリスクが高いです。

そのため、絶対にこれらの行為で共有しないようにしましょう。なお、コップの共有に関しては、ウイルス保菌者が口の中に怪我をしている可能性や、唇を切っていて血が出ている場合はやめてください。血液によって伝染する可能性が高いからです。

乾いた唇同志であれば同じコップで水を飲むような行動は問題ありません。それ以外の行為としては「薬物の注射針を使いまわす」行為や、「タトゥーを入れるときの専用の道具」、さらに「ピアスの穴あけで針の使い回しをする」ことが挙げられます。

直接血液が付着する部分を共有することは、絶対に避けて下さい。最も多い感染の原因となる性行為のなかでも、「コンドームを使わずに性行為を行う」ことが一番リスクの高い行為です。性行為を行う時には必ずコンドームで感染を予防してください。

また、オーラルセックスやアナルセックスなども、よくありません。精液によるリスクは少なくありません。また、行為の激しさに応じて微弱な傷がつき、わずかな血液から感染する場合もあるため、コンドーム無しでの性行為は避けて下さい。

一般的に唾液にはウイルスが少ないといわれていますが、口内に傷がある可能性もあるので注意しましょう。

b型肝炎になった場合の症状とは

実はb型肝炎になった人の9割は、症状が出ないままで自然完治することが多いといわれています。これを一過性感染と呼び、気づかないうちに完治しているため、保菌者であったことを知らない人も多いでしょう。ただし、感染した人の約10パーセントは急性肝炎となり、約1ヶ月から半年程度の潜伏期間の後、肝炎としての症状を発症します。

全身を襲う倦怠感や、寝てもだるいといった症状をはじめ、食欲不振、吐き気、濃いウーロン茶のような色の尿が出る、眼球をはじめとした黄疸があげられています。これらの症状が出た場合にはすぐに病院に行き、適切な治療を行うことが必要です。

大多数の人は数ヶ月治療を受け、安静にしていれば完治します。まれに肝臓の炎症がひどく、肝臓を作る肝細胞のほとんどが死滅してしまう劇症肝炎となった場合には、死亡することもあるため、注意してください。少しでも違和感を感じた場合には、しかるべき医療機関に出かけて治療を受けましょう。

自分がb型肝炎か確認する方法

医療機関で検査を受けることが一番の解決方法です。基本的に受診するのは内科・消化器科で、検査の結果b型肝炎だった場合、症状によっては肝臓専門の医療機関への受診を勧められる場合もあります。医療機関で検査を受けることによって、症状が出ているかどうかや、保菌者かどうかがはっきりするため、感染の危険性から2,3ヶ月経過してから医療機関を受診しましょう。

多忙で医療機関を受診することができない人や、症状が出ていないので保菌者かどうかだけを知りたいという場合、検査キットを使う方法があります。簡単な方法でb型肝炎か確認できる検査キットが複数の会社で販売され、利用者が増えてきました。

郵送し、検査の結果をネットでチェックできるところも少なくないため、個人情報に対しての安全性も問題ありません。また、コールセンターに専門員を常設し、万が一陽性だった場合のフォローも受け付けています。キットを販売する会社によっては匿名で受けられるため、不安を感じているけれど個人を特定されるのは怖いという人も安全です。

日常生活で気をつけること

b型肝炎に対して正しい知識を学ぶことが大切です。現在日本に約400万人患者がいるとされていますが、全ての人が性行為による感染ではなく、母子感染や輸血・非加熱血液製剤による患者も存在することを理解しましょう。

更に、感染する経路を正しく知り、万が一b型肝炎の人がパートナーであった場合、「どんな行為なら感染しないか」を理解し、パートナーと話し合いましょう。性行為に関しては避妊具を使っていればそれほど問題はありませんが、オーラルセックスやアナルセックスは避けて下さい。

性行為以外ではほとんど感染しないため、友人や知人にb型肝炎の人がいても、付き合いに問題が発生することはありません。ただし、血液には触らないように注意しましょう。大切なのは偏見の眼で見ないこと、b型肝炎であっても人間として尊重し、お互いが安心して暮らせることを理解することです。