大人のb型肝炎の特徴と予防法

人間の健康を脅かす病気は様々な物がある中で、ウイルスによる感染が原因となって引き起こる病気の一つにb型肝炎があります。この病気は血液や体液といった外部からの接触が原因となることから、日常生活において様々な部分で注意を払わなくてはいけません。

そこで今回は、b型肝炎の症状と共に、生活の中で取り入れられる予防法について解説していきます。

b型肝炎とウイルスの関係性

b型肝炎とは、その名の通りウイルスによる感染によって起こる肝臓の病気のことを言います。b型肝炎を引き起こす原因とされているのがb型ウイルスと呼ばれる物です。このウイルスは人間の血液や体液を介して体内に侵入して感染することが研究によって証明されています。

通常人間の体には体外からの異物の侵入に対して排除する免疫力が備わっていて、これらの働きによって病気から身を守っているのです。b型ウイルスも同様に体内に侵入した時に排除をするために免疫機能が働きます。しかし、この時に本来であれば攻撃する必要のない正常な肝細胞も一緒に攻撃してしまうことでb型肝炎が発症してしまうのです。

ウイルスの主な感染経路

b型肝炎のウイルスの感染経路は大きく垂直と水平の2種類に分けられています。

この2種類の感染経路で大人が気を付けなくてはいけないのが水平感染です。水平感染とは、不特定多数の人間が予防接種を受ける時の注射器の使いまわしや手術などの治療で起こる医療事故、輸血などによって起こる感染になります。

これらの原因による感染は数十年前の集団予防接種の時などで起こっていましたが、技術の発達や最新の注意を払って治療を行う現代医学の世界ではほぼ起こる心配はありません。過去にこうした原因でウイルスに感染してb型肝炎が発症したと認められた場合には、国から給付金を受けることができます。

発症してしまった場合の初期症状と必要な治療法

何らかの原因でb型ウイルスに感染してしまった場合、最初にいくつかの症状が現れます。いくつかある症状の中でも比較的多いとされるのが倦怠感、嘔吐、食欲不振などです。とはいえ、これらの症状は風邪などの他の病気でも見られる症状のため、これだけでb型肝炎に感染しているかどうかの判断をするのは難しいのは否めません。

実際に他の病気と勘違いをして見当違いの薬を服用してしまう人もたくさんいます。

これらの初期症状がしばらく続いた後に出る症状が、体の皮膚や眼球の白い部分などが黄色くなる黄疸と呼ばれる症状です。これは肝臓に病気を抱えている時に現れる特有の症状で、この症状が現れた時に初めて自覚するケースも少なくありません。

b型肝炎が気が付きにくいのは、別名沈黙の臓器とも表現されるように、毎日の生活の中で肝臓の機能は一部分しか使われていないことが理由として挙げられます。b型肝炎は大きく急性と慢性の2種類に分けられていて、症状に応じて治療が異なるのが特徴です。

急性であれば特別な治療は行わずに点滴や水分補給を行って自然にウイルスが体外に排出するのを待ちます。慢性の場合は急性と違って完全なウイルスの排除が難しいことから、抗ウイルス薬を注射や錠剤といった方法で投薬して治療するのが基本です。

日常生活の中で注意すべき予防法

b型肝炎は通常、食事や家族でのスキンシップにおける肌の触れ合いなどで感染する心配はありません。しかし、最初の項でも説明したように、この病気は血液や体液を通して他人に感染するため、日常生活の中でいくつか気をつけなくてはいけない点もあります。

まず基本となるのが歯ブラシやカミソリの使用です。歯ブラシは使用によって粘液が付着することから、他人との共同使用によって感染することも考えられます。例え家族であっても、一人ひとり別のもの使用することが重要です。

男性が髭剃りなどに使用するカミソリにも同じことが言えます。肌の弱い人などは、カミソリ負けによって出血してしまうことも多く、このカミソリに付着した血液を通して感染してしまうので注意が必要です。カミソリは歯ブラシに比べて他人の物でも気軽に使用しやすいので気兼ねなくやり取りをしてしまうケースも少なくありません。

仮に出血などが見られない場合でもできる限り他人のカミソリの使用は避けることが大切です。若い人に多いファッションの一つでもあるピアスの穴あけに必要な器具から感染してしまうこともあります。感染を防ぐためにも、これらの器具を使う時はしっかりと消毒をして清潔な状態で使用しなくてはいけません。

性行為をする時の避妊具の使用

大人のb型ウイルスの感染は、日常生活以外にも気をつけなくてはいけない点があって、その一つに性行為があります。他人との接触は簡単なスキンシップ程度であれば問題ありませんが、直接肌が触れ合う性行為については注意が必要です。

性行為中で起きた発汗に含まれている微量の血液や、男性の精子による体液を通して感染してしまうことも考えられます。とはいえ、これらの原因による感染は免疫力が極端に無い場合に起こりえるケースなので、通常であれば特に心配する必要はありません。

どうしても感染の心配がぬぐえない時は避妊具の使用がおすすめです。避妊具を装着しておけば直接触れ合うことがないので感染の確率を大幅に下げることができます。

b型肝炎の発症の有無を調べる検査

b型肝炎は慢性と急性の2種類がありますが、どちらのケースであっても早い段階で対処することがポイントになります。もし、日常生活の中で食欲不振や嘔吐といった初期症状が現れた場合は、自己判断をせずに病院で検査を受けることが大切です。

b型肝炎かどうかは、血液の採取やエコーと呼ばれる超音波によって調べることができます。検査は環境が整っていれば病院の規模に関わらずどこで受けても問題はありません。気になる費用は病院によって若干異なりますが、保険が適用されるので数千円程度で済みます。

ウイルスの感染を防ぐための大人の予防接種と生活習慣の見直し

b型ウイルスは定期的な予防接種によって感染を防ぐことができます。

注射を受ける間隔は子供と大人で違っていて、大人の場合は初めての接種から4週間程度間隔を空けて2回目の接種を行うのが目安です。

3回目の接種は2回目から半年ほど間隔を空けることが望ましいとされています。

b型肝炎は文字通り肝臓に関わる病気のため、肝臓に負担を掛けないように心掛けることが大切です。お酒を飲むことが習慣になっている人はこまめに休肝日を作って、適切な体重の維持と定期的な運動を取り入れることも予防に繋がります。